■有古特許事務所 : □Japanese □English

■上海HANQIAO・上海ARCO : □Chinese □English

有古ニュース  2007.12


■中国のニセモノ事情の深刻さ

弊所では、上海から大衆夕刊紙「新民晩報」を送ってもらっています。中国の新聞としては「人民日報」が有名ですが、その実、中国では一般家庭ではほとんど 読まれていません。内容が硬すぎて市井の話題に乏しいからでしょうか。上海では「解放日報」、「文匯報」、「新聞報」、「新民晩報」などがよく読まれてい ます。
 この「新民晩報」を読むと、日本では報道されないような中国国内での事件や話題が多く、中国に対する認識を日々新たにさせられます。
 例えば、下の写真は今月12月7日の記事ですが、ニセモノの食塩の事件です。工業用塩を使って食用塩の商標、国家商標「中塩」を付して、食料品店やスー パーなどに販売していたニセモノ業者が摘発されたとの記事です。最近一ヶ月で上海郊外の松江、嘉定で2つの地下工場を摘発したとあります。中国の食品偽装 は日本の食品偽装の比ではないことがわかります。この他にも、よく目にするのが工業用油を使って、露天商が油条(揚げパン)を作って売っていたという類の 報道です。中国のニセモノ、特に健康被害に係わるニセモノについては日本やアメリカでも話題になりますが、中国公民にとっては、それ以上の切実な問題と なっている深刻さが垣間見えてきます。
 日本で中国のニセモノと戦っていると、「日本だって昔はアメリカの真似をしていたではないか。中国がやって何が悪い」との反論を耳にすることもあります が、中国のこうした現状を見ると「中国のニセモノは尋常ではない。我々は市場経済の公平なルールとして守るべきことを守ることを求めているだけだ。それは 中国公民にとっても有利なルールだ。中国の国内の事件を見てもそれが必要なことは判るはずだ。」と反論する時もあります。
 もっとも、日本がアメリカからの技術導入を盛んに行っていた頃は、WTOではなくGATTの時代で、貿易と関税に関する取り決めであり、知財法制の遵守 までは他国から厳格に要求される時代ではなかったという背景もあろうかと思います。しかし、中国の改革開放政策がグローバル経済の恩恵に浴して成功してい る以上、そのグローバル経済のルールを守らなければならないのは当然でもあります。

TOP
Copyright Patent Corporate Body ARCO PATENT OFFICE 1996-2010, All rights reserved